2016年11月2日、木村孝先生がお亡くなりになりました。
着物に関する著書を多数出版した先生。
我が家の本棚にも、先生が執筆した本がたくさんあります。
お亡くなりになる1年前の11月、
私は木村孝先生から直接お話を伺う機会に恵まれました。
「少し衿が開きすぎよ。」
と優しく私の衿元を直してくださいました。
たしかに、だらしのない衿合わせになっていました。
少し直していただくだけで、ずっと良くなりました。
時間の関係で、指摘されたのは衿だけでしたが、
1年前の自分の写真を見て、今の私でも直したいところがたくさんあります。。。
仕種のすべてが
上品でチャーミングでした。
伝統の着物を守りながらも、
今後の若い世代にも受け入れやすいような新しい着物スタイルにも、寛容でした。
今日、あるセミナーに参加してきたのですが(着物とは関係ない)
「あなたの目標とする人は誰ですか?」
という質問があり、真っ先に木村先生のことが思い浮かびました。
あんな風に、美しく、まっすぐに、
周りを明るくするようなお茶目な面を持ち合わせながら、齢を重ねていきたいな。
ずっとずっと遠い憧れの存在で
私はまだ足元にも及ばないのですが、目指しています。
木村孝先生、本当にありがとうございました。
<関連記事>
コメント