10数年前、リビングから両親の楽しそうな声が聞こえてきました。
「どうしたの?」
と二人に聞いてみると、
「お父さんからもらった婚約指輪、質屋に売ることにしたよ^^」
と母。
「少しは金になるだろ。それで旅行でもしようぜ!」
と父。
いいこと思いついた!!とはしゃぐ子供のように、楽しそうな二人。。
「えーっ!売っちゃうの?!」
一人うろたえる私。
確かに、立て爪のダイヤモンドの指輪は着ける場所が限定されます。
ただ仕舞っておくのであれば、夫婦で旅行などの思い出を作るのもいいかもしれません。
。。。でもでも、旅行代金くらい、指輪を売らなくても工面できるんじゃない?
結局、誰かに売るなら私に譲って欲しいと訴えたところ、
アクセサリーをリメイクするお店でペンダントに加工してくれました。
特注なので、新品を買うより高くついてしまったらしいのですが。
ちなみに両親は、父の定年後、毎月のように旅行へ出かけています。
思いつきで身売りされそうになったダイヤの指輪(笑)
元・二人の愛の証は、ペンダントとして生まれ変わり、私の首元にやってきました。
今でも、ここぞ!という時には必ずこのペンダントをつけています。
女性にとって、アクセサリーはお守りのような存在ですよね。
着物と宝石
着物を着たとき、アクセサリーはどうしていますか。
私は着物のときにアクセサリー類はつけないのですが、
指輪やイヤリングをオシャレにコーディネートしている方を見ると、素敵だなと思います。
着物と相性がいいのは、やはりパールのイヤリング(ピアス)でしょうか。
ジャラジャラしたぶら下がるタイプより、一粒のシンプルなものの方が首元がスッキリ見えます。
大きい宝石がついている派手な指輪も素敵ですよね。
着物だと、大きい宝石も引けをとりません。
ただ、大きい宝石と着物のコーディネートって、年配女性の方が断然似合います。
私が着物にゴージャスな宝石をつけると、成金のように見えて嫌味な感じなのです。
身分不相応なのかもしれません。
着物と宝石のレベルに自分自身が追いついた時、全体のバランスが整うのでしょう。
そう考えると、歳を重ねる毎にコーディネートの幅が広がるなんてワクワクしませんか?
20代には20代の、60代には60代の、それぞれに旬があります。
上手に歳を重ねて、様々なコーディネートに挑戦したいものです。
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