「振袖」
袖丈の長い着物。
基本的には若い未婚女性が着用します。
成人式ではお馴染みの振袖。
最近では何年も前から振袖レンタルを予約しておくそうです。
成人式ですので、やはり準備は親が行います。
親として、子供の晴れ姿は残しておきたいですよね。
一生に一度だと思うと、予算も高めに設定します。
この振袖。
一体いつまで着ることができるのでしょうか。
せっかく買ってもらったのですから、機会があれば着たいところですが。。
「若い」「未婚の」などと言われると、自分では判断できないところです。
着ちゃえばいい
既婚でも、歳を重ねていても、似合えば着てしまえばいいのではないでしょうか。。
あくまでも個人的な意見ですが、
年齢や結婚の有無で女性の外観を分けるのは、ナンセンスだと思うのです。
男性の紋付袴やモーニング、一見しただけで既婚者かどうかわかりますか?
「あいつ、いい歳して独身スーツ着てるよ。」
なんて後ろ指さされたり、しませんよね。
既婚者なのに、あわよくば”悪さ”しようとする男性がいますが。(女性も?)
こういう人は、一目で既婚者だとわかる服装をしてもらいたいものです。
マナー違反か
年齢や未婚既婚問わずに、着たいなら着ればいいと申しましたが、
これはマナー違反に当たるのでしょうか。
マナーとは、みんなが気持ちよく暮らすための知恵です。
相手を不快にさせると思ったら、慎むべきです。
結婚式に招かれた場合、白いドレスは着ない。
これは花嫁が主役のパーティーなので、主催者に失礼です。
指定の場所以外で、タバコを吸わない。
最近は喫煙場所が限られていますね。
以前は歩きタバコなんて当たり前でしたし、街中にタバコの吸い殻が落ちていました。
日本に来た外国人が、日本の街並みの美しさ、ゴミの少なさに驚くそうです。
相手を不快にさせない、気持ちよく暮らすためにどうしたらいいのか、
ひとりひとり考えるのが、マナー上級者への道です。
結論:振袖を着ることで誰も不快にならない。よって誰でも振袖を着ていい。
色と柄に注意
堂々と振袖着るぞ宣言をしましたが、ここで注意を。
あまりにも可愛らしいピンクや赤は、年齢とともに似合わなくなっている場合があります。
私自身も、朱色に近い赤の総絞り振袖を持っていましたが、
あまりの似合わなさにギョッとしました。。。
すごく気に入っていて、時々タンスから出しては眺めていたのです。
ふと羽織ってみて、絶句しました。
誰かを不快にするわけではありませんが、こんなに似合わないのに、外出する気にはなれませんでした。
袖を留める
それでも、もう長い袖は振れないという方は、袖を留めることができます。
結婚すると、振袖を留める=留袖にする
留袖の由来はここからきています。
留袖は、既婚女性の最高礼装ですから、きちんとした場所にも着ていくことができます。
しかし、袖の柄が切れてしまうのです。切れてもおかしくない柄行もありますが、続き柄の場合は躊躇しますね。
途中で柄が切れる=縁起が悪い
という理由で嫌遠されることがありますので、確認してください。
私自身は、振袖の下の柄が切れてしまうのが悲しくて、袖を留めていません。
若いころ、何度も草履で踏んづけてしまった長い袖。。
袖も含めていろいろな思い出が詰まっています。
袖を踏んでしまうことはよくあることですが、階段では袖を持ち上げた方がスムーズですよ。
つまづいて着物が破れても、縫えば元通りですが、
中身の人間がケガをしないようにしてください!
着物のルールは確かに存在します。
口を酸っぱくしてルールを説いているサイトはたくさんありますので、
本日は気楽に装いましょうという提案をさせていただきました。
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