専業主婦とママと会社員、比べることのできないもの

社長奮闘記

最初に告白すると、私には子供がいません。

結婚7年目。30代。

子なしを強く希望している訳ではなく、かと言って積極的に妊活をしている訳でもなく、要するに何もしなかったので、この現状です。

 

そして、私は今の生活に満足しています。

夫や親、友人に恵まれて、好きな仕事をしています。こんな拙い文章を読んで下さる皆様もいて。

これ以上を望んだら、バチが当たってしまうかもしれません。

 

「お子さんは?」

会話のきっかけとして 「お子さんは?」 と聞かれることがあります。

相手との共通点を探す過程で、当然の質問です。

大半の方には子供がいて、子供に関する話題は楽しいものですからね。

私も、子供がいる普通の家庭に育ったのでわかります。(この場合の子供とは私のことです。)

 

「子供はいないんですよ」 と答えると、しまった!というような顔をされるのですが、こちらとしても申し訳ない限りです。

 

「欲しくないんですっ!」は嘘になるし、

「欲しいんですけどね…」もたぶん嘘だし、子供の質問をした相手を断罪するような、残酷な感じがします。

相手は、ただ私と楽しくお喋りしたかっただけなのに。

 

「今はいないんですけど、子供がいたらきっと楽しいでしょうね^ ^お子さん(お孫さん)おいくつですか?」と相手に会話のバトンを渡してしまうか、

「子供はいないんですけど、ネコがいますよ。」と無理矢理ペットの話題に持っていきます。

 

でも、悩んでいたら子供の話を延々されるのも辛いですよね。

 

「お仕事は?」

相手を知るためには普段何をしている人なのか気になりますよね。

専業主婦だったとき、この質問は恐怖でした。

 

世の中には、結婚していて子供がいて、社会的に地位の高いお仕事をしている女性がいます。

 

朝5:00に起きてバランスのとれた朝食と子供のお弁当をつくり、会社ではプレゼンなどの激務をこなし、夜は夫と晩酌するような。

このようなスーパーウーマンは見た目も美しく、ヨガや英会話など自分磨きも怠りません。

 

それに比べて、私はどうだろう。

レベルが違いすぎて、比べるまでもないのですが、足りないところを見つけては自分を責めていた時期がありました。

 

大学卒業後、証券会社に入社し営業をしていました。

仕事はやりがいもあり、結婚してしばらく仕事を続けていました。

その時は、専業主婦って楽でいいなーと思っていたのです。

 

徐々に仕事と家庭の両立が図れなくなり、退職することになったのですが、 挫折感で打ちのめされました。

 

先ほどのスーパーウーマンのような女性になれると思っていたし、なるべきだと信じていたからです。

 

その当時のお客様からの言葉は、今でも忘れられません。

「人にはそれぞれ、持って生まれたものがある。

体の柔らかい人もいれば、体が硬い人もいて、努力とかそういうものではないこともあるんだよ。」

努力をしたことがないけど体が柔らかい私は、なるほど。と思いました。

 

それでも、肩書がなくなって専業主婦という立場に引け目を感じていました。

だから、美容院などで「お仕事は?」の質問をされるのは苦手でした。

 

 

「それぞれベストを尽くしている」

その人によって向き、不向きがあるし、環境は人それぞれ違うのです。

 

あの時、なんで出来なかったんだろう?なんでやらなかったんだろう? と後悔することって、誰にでもあると思うのですが、常に人はベストを尽くしています。

今も、あなたはベストを尽くしています。

その時は、その選択や行動がベストだったのです。

 

だから、自分のことも、環境の違う人のことも、想像や思い込みで責めるのはやめましょう。

 

起業して気が付いたのは、どんな経験も(挫折やあきらめ、何もせずにゴロゴロしていた時期も含め)すべてが必要な経験だったということです。

 

世のお母さん方、今も残業している方、葛藤を抱えながら家に閉じこもっている方、男性も女性も、みんなそれぞれお疲れ様です!

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