7月の着物が似合う和のイベント④

イベント情報

今日の着物で行きたいイベントは、

楽しみながら、環境保全運動が出来る

「クルーシェア 夕涼みクルーズ」

をご紹介いたします。

こちらは地球温暖化防止対策として、

環境省が提唱している「COOL SHARE」(クールシェア)に合わせて、

「NPO法人遊んで学ぶ環境と科学倶楽部」が企画しているイベントです。

夏の涼しくなってきた夕方に、

参加者と一緒に節電に取り組むのが目的で、

日本橋を出発して、

レインボーブリッヂなどを楽しむ90分のクルーズです。

参加費の一部は、

水辺に漂着するごみの回収活動費に充てられます。

水の都だった江戸

現在の日本橋は橋の上を高速道路が走ってしまい、

かつて水の都だった江戸の見る影もありませんが、

その昔当時100万人都市で世界最大だったといわれる江戸は、

運河を利用した物流が活発に行われていました。

水の都と言われる都市は、

イタリアのヴェネツィアや、

オランダのアムステルダム・

日本だと大阪など多くあります。

これは産業革命によって蒸気機関が発明され鉄道が生まれるまで、

物流の主役が海運中心であったことに起因します。

重いものを運ぶ為には船を使う必要があり、

そのために運河を張り巡らす必要がありました。

また、都市の防衛には城壁の役割を果たし、

かつ生活用水にもなる運河は都市が発展するために、

重要なものでした。

そして江戸も運河を利用して発展しました。

江戸時代の人口が世界一だったことについては、

諸説ありますが、

1720年頃の江戸と、

ロンドンや北京やイスタンブールなど、

外国の都市と比較し、

最大の人口を抱えることが出来たのは、

江戸幕府が作った都市計画のおかげでした。

もちろん江戸時代の265年間に、

ぺーリー来航から至る明治維新まで、

内戦らしい内戦が無かったことも大きな理由の一つですが、

これも徳川幕府の統治がうまくいっていたからです。

人口が密集すれば疫病がはやることもありますし、

火事などで多くの人が無くなる可能性があります。

物流がうまくいかなければ、

農村から届いた食料が行き渡りません。

江戸の都市計画は驚くほど洗練されていて、

当時の世界最先端でした。

物流の主役の移り変わり

しかし前述した蒸気機関の発達により、

鉄道が物流の主役に躍り出ると、

運河の優先順位は下がり、

徐々に埋めたてや暗渠化がされました。

内燃機関の発明で自動車が生まれると、

その流れは決定的になり、

ついに伝統ある日本橋でさえ、

1度目の東京オリンピックの際、

首都高速道路の下に置かれてしまうことになりました。

かつて、江戸が水の都と呼ばれていたころの名残が垣間見られるイベントです。

地上を歩いているだけではわからない、

先人の知恵と時代の変化。

夏の夕方の涼と江戸の息吹を感じに、

お出かけになってみてはいかがでしょうか。

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