毎年7月6日、7日、8日に開催される「入谷・朝顔市」。
毎年7月9日、10日に開催される「浅草・ほおずき市」。
二つとも曜日は関係なく、同じ日に開催されます。
この二つの市についてについて調べてみました。
朝顔市
朝5:00~夜11:00まで開催されます。
朝5:00!?
当たり前ですが朝顔なので、朝しか咲きません。
朝7:00前後が一番賑わうようです。
咲いている花の状態を見ながら購入するには、朝行くしかありません。
朝顔の柄がついた浴衣や、朝顔の夏帯などがありますね。
露店もたくさんでるので、夜に行っても楽しめます。
余談ですが、俳句の世界では、朝顔の季語は秋です。
夏の花のイメージですが、旧暦だと秋に分類されます。
何度か行ったことがあるのですが、いつも仕事帰りの夕方でした。
十分賑わっていますよ。
クロネコヤマトさんやサガワさんがたくさん待機していますので、
全国に送ることができます。
ほおずき市
朝8:00~夜9:00まで開催されます。
本堂は朝6:00から開いているようです。
ホオズキとは、ナス科の多年草だそうですが、漢字で書くと「鬼灯」です。
オニのともしびなんて、情があります。
精霊が、迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくるといわれることから、
ほおずきを提灯に見立てて盆棚に飾ります。
お盆の時期に相応しいですね。
お盆 ナスとキュウリ
お盆といえば、私が生まれ育った地域では
ナスやキュウリに足をつけて道端に飾る習慣がありました。
「精霊馬」(しょうりょううま)と呼ぶそうです。
故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、
キュウリやナスに4本のマッチ棒、折った割り箸などを足に見立てて差し込み、馬、牛に見立てます。
キュウリは足の速い馬で、あの世から早く家に戻ってくるように、
ナスは歩みの遅い牛で、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように。
との願いが込められているそうです。
行き→馬(キュウリ)
帰り→牛(ナス)
という感じです。
亡くなった私の祖父が、ゆったりとナスに乗ってあの世に帰ってゆく姿を想像すると
ちょっと微笑ましい気持ちになります。
せっかちで、じれったいことが嫌いな祖父の性格上、キュウリのおしりを叩きながら
最速で帰りそうな気もしますが。。
供物を牛(ナス)に乗せて、あの世へ持ち帰ってもらうとの意味も含まれています。
ナスやキュウリだったり、ホオズキだったり
身近なものを何かに見立てて先祖をもてなす知恵は素晴らしいものがあります。
今年は早起きして、市場へ出かけてみようと思っています。
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