「着物って、桐ダンスにしまわないとダメなの?」
「陰干しって何?」
着物は取り扱いが難しく、手に負えないイメージがありますよね。
保管の場所もとります。
何年も屋根裏収納や、ベッド下の収納に入れっぱなし、という方も少なくないかもしれません。
現代の住宅事情を考えると、普段着ない着物は優先順位が低くなって当然です。
ましてや成人式で着た振袖など、もう着る機会のない方はお困りではないでしょうか。
管理の面でも、絹などの繊細な素材でできている着物は
ポリエステルなどの化学繊維とはお手入れが違います。
・手に負えない
・場所をとって邪魔
こんな方は「きものエージェント」にお任せください!
ブログを始めて一週間経ったのに、立ち上げた会社のことを書いていなかったことに気がつきました。
桐タンスの思い出
私の母は着付けの師範です。
幼い頃から、母に着物を着せてもらうのが好きでした。
七五三やお正月、そのほかの節目以外にも、
母の着付けの練習(帯結びの実験台)として日常的に着物を着ていました。
しかし!着付けを母から習ったことがありません。
師範に教えを乞おうと桐ダンスを開けて着物を取り出すものの、
タンスの奥から昔の写真やへその緒!など、思い出の品が出てきて大騒ぎ。
気がついたら部屋は散らかり放題で、散らかしたものを片付ける。
ここまでで、もうクタクタです。
この無駄な行動を何度か繰り返して、家で教えてもらうのは(教えるのは)無理だと互いに悟りました。
我が家では、大切なものは全て桐のタンスに入っていました。
桐ダンスと女の一生
湿気を通しにくい桐は、湿気の多い日本では古くから高級木材として重宝されてきました。
軽く扱いやすいので、高級まな板にも採用されていますね。
かつて日本では、女の子が生まれると桐の苗を植えました。
結婚する際にはその桐でタンスを作り、嫁入り道具にしたそうです。
一家に一棹以上は桐ダンスがあった計算になりますね。
生まれた時から共に育った桐ダンスに、たっぷり着物をつめて、嫁ぎ先へ。
一棹の桐ダンスには、ひとりの女の人生が詰まっています。
必ずしも桐ダンスで着物を保管する必要はありません。
ただ今後、着物の保管のために箪笥を用意するとしたら、やはり桐が一番オススメです。
おそらく一生ものになることでしょう。
今は、海外から多くのキリが輸入されています。
昔ほど手の届かない値段ではなくなっています。
大切な着物と、その家の宝物を入れてみて下さい。
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