夏の着物が似合う和のイベント2回目は、
東京のお祭りを取り上げます。
夏のお祭りには着物より浴衣が似合いますが、
別に着物を着て行ってはいけないわけではありません。
でもなんといっても着物は暑いですよね。
浴衣は1枚羽織って終わりですが、
着物であれば長襦袢に足袋も加わります。
裸足でいいのは浴衣の特権です。
浴衣のルールについては、
以前の記事「浴衣のルールについて考える」
にも書いたのですが補足すると、
浴衣が足袋をはかないで良い理由は、
もともと浴衣は湯上り着や寝巻の為に生まれたからです。
それゆえに浴衣を着て公衆の面前に出ることは、
恥ずかしいこととされていました。
それが江戸時代に入り夏祭りや花火鑑賞など、
身近で気取らない場所であれば可、
という風潮になりました。
しかし現代の日本でも浴衣は略装なので、
フォーマルな場所や、
午前中の着用はマナー違反とされいますので注意が必要ですが・・・
日本三大祭と東京三大祭
日本人は(世界の人がどうなのかはわかりませんが(笑))、
とにかく日本三大なんチャラが大好きです。
どこの誰が名付けの親かはわかりませんが、
日本三大祭は、
神田祭(東京)・祇園祭(京都)・天神祭(大阪)です。
東京の三大祭りは、
神田祭・山王祭・三社祭です。
でも残念ながら神田祭・三社祭は5月
山王祭は6月に終わってしまいました。
なので7月のお祭りは三大シリーズから選ぶなら、
祇園祭(7/1~31な、ながい)か天神祭(7/24~25)もいいですね。
東京でやっているお祭りで、
東京三大祭り以外で有名なのは、
靖国神社のみたままつり(7/13~16)です。
靖国神社が1947年から、
英霊を慰めるために始まりました。
毎年30万人の参拝者が訪れるそうです。
参道が大小3万を超える提灯や、
懸雪洞(かけぼんぼり)の光に包まれて、
「光の祭典」とも呼ばれています。
まつりの語源
日本のまつりという言葉は、
「祀る」の名詞形です。
もともとは神様を祀ることを指していました。
現在でも地鎮祭などの祭がそれに当たります。
また日本は古代には祭祀をする人と、
政治をする人が一致した体制でしたので、
政治のことを政(まつりごと)とも呼びます。
「祭」は漢字の本来の意味では葬儀のことを指します。
ですので日本と中国では祭りは、
正反対の意味ととらえられています。
しかし「祭り」は命・魂・霊・御霊を慰めるものですので、
本質的な部分では同じ意味なんですね。
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