アヤメの帯留めです。
アヤメは漢字で菖蒲と書きますが、
この菖蒲、ショウブとも読みます。
何が違うのでしょうか??
アヤメとハナショウブとカキツバタの違い
「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句があります。
どれも素晴らしく、優劣は付け難いという意味ですが、見分けがつきにくいという意味でも使われます。
堀切菖蒲園さんの解説がわかり易かったので、参考にさせていただきました。
http://www.horikiri-s.com/shoubu/flower.html
まず、生息地が違います。
アヤメは乾地、
カキツバタは低湿地や池沼を好みます。
ハナショウブは乾地も湿地もどちらもOK。
開花期は、
アヤメは5月上~中旬、
カキツバタは5月上~下旬
ハナショウブは5月下旬~6月と微妙な違いがあります。
花の色にも特徴があるようです。
アヤメは紫、まれに白
カキツバタは、青紫のほか紫、白、紋など
ハナショウブは紅紫、紫、絞、覆輪など。
やはり、微妙な違いです。
紫系の花が多いようですし。。
根津美術館にて、
「国宝 燕子花図屏風~歌をまとう絵の系譜~」
が公開されました。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
カキツバタズビョウブと読みます。
尾形光琳の代表的な作品ですね。
公開期間は2016年4月13日(水)〜5月15日(日)です。
根津美術館の館内には、美しい日本庭園があり、そこに燕子花が咲いています。
見頃となっていますので、
燕子花図屏風と併せて、本物もお楽しみください。
尚、期間中は庭園内の茶室でお茶をいただけるようです。
事前予約は必要ないようです。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/event/index.html
尾形光琳作・燕子花図屏風の花弁の色は青紫なので、カキツバタです。(当たり前ですよね、カキツバタの図なんだから)
燕子花以外は金箔で表現されていますが、地面は湿地のはずです。
「私の花」の勘違い
余談ですが、端午の節句に菖蒲湯に入りますよね?
菖蒲湯に使われる菖蒲は、この花菖蒲とはまったく別なサトイモ科の植物だそうです。
えっ!サトイモ?
私の誕生日は5月5日の子供の日=端午の節句です。
アヤメやカキツバタにずっと親近感を抱いてきました。
私のメインフラワーだと思ってきたのに、
本当に縁があったのはおイモでした。
おいもー、おいもー、おいもだよっ!
今回のブログを書くにあたって、初めて知りました。。
サトイモは好きだけど、ガッカリです。。
菖蒲湯に使うのは、花菖蒲の葉や茎ではないので、お気を付けください。
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