江戸時代、毎年12月17・18日に、正月用品や縁起物を売る店が浅草寺の境内に集まりました。
「歳の市」と呼ばれ、たいへん賑わったそうです。
現在この「歳の市」は、「羽子板市」としてその形をとどめています。
羽子板でつく「おい羽根」が害虫を食べる「トンボ」に似ているため、悪い虫がつかない。
かたい「豆」(むくろじ)の部分から「魔滅(まめ)」にあてられ、魔除けになる。
「マメに暮らせる」などの縁起を担ぎ、
江戸後期のころから女子の誕生した家に羽子板を贈る風習ができました。
これによって羽子板を正月の縁起物として「歳の市」で扱う店が増えていったそうです。
昭和25年頃には、江戸情緒ある歌舞伎の絵柄に加えて、話題の社会風刺、時事や人気タレントなどを題材にした変わり種羽子板など多彩な作品が販売されます。
贔屓の歌舞伎役者の羽子板を、多くの女性が買い求めたそうです。
アイドルのブロマイドや生写真を買う感覚でしょうか。
日程
12月17日(木)~12月19日(土)
9時頃~21時頃
羽子板の値段は、安いもので500円くらい、高いものだと数十万円のものも。
以前ご紹介した酉の市の熊手と同じく、
店主に価格を聞いた後に価格交渉をして、安く値切った分はご祝儀として渡すのが粋だと言われています。
値札などはついていないので、初心者にはハードルの高い買い物ですね。
羽子板のモチーフの根付を入荷しました。
お正月らしいデザインです。
根付は簡単に、季節やイベントを表現できる着物のアクセサリーです。
よろしければ、着物で浅草羽子板市へお越しください。
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